家を作るときは、どうしても防犯性能が気になってしまうもの。
かといってガチガチに防犯対策している家は見た目の厳格さが目立ってしまいやすく、見た目の良さやデザイン性が損なわれるのでは?と懸念する人も多いでしょう。
今回は、杉並区の治安について紹介しながら、防犯に強い外構の特徴を解説します。
デザインと両立できる防犯対策も増えているので、家の見直しのご参考にしてください。
杉並区の治安の良さは23区内2位!
以下は、東京23区ないの犯罪認知件数・人口・犯罪発生率をまとめた一覧です。
なんと杉並区は23区内で2番目に治安の良いエリアであり、犯罪発生率も0.386%と非常に低くなっています。
【東京23区の犯罪発生率】
区 |
犯罪認知件数の総合計 | 人口 | 犯罪発生率 |
文京区 | 898件 | 23万9,624人 | 0.375% |
杉並区 | 2,260件 | 58万6,102人 | 0.386% |
練馬区 | 2,901件 | 75万75人 | 0.387% |
世田谷区 | 3,676件 | 93万7,615人 | 0.392% |
目黒区 | 1,327件 | 28万4,282人 | 0.467% |
板橋区 | 2,719件 | 58万746人 | 0.468% |
品川区 | 2,041件 | 41万8,658人 | 0.488% |
大田区 | 3,654件 | 74万312人 | 0.494% |
葛飾区 | 2,316件 | 45万868人 | 0.514% |
江戸川区 | 3,605件 | 69万645人 | 0.522% |
荒川区 | 1,143件 | 21万6,588人 | 0.528% |
足立区 | 3,664件 | 69万2,322人 | 0.529% |
江東区 | 2,807件 | 52万3,631人 | 0.536% |
北区 | 1,926件 | 35万2,925人 | 0.546% |
中野区 | 1,880件 | 34万1,843人 | 0.550% |
墨田区 | 1,953件 | 27万2,158人 | 0.718% |
豊島区 | 3,012件 | 29万7,751人 | 1.012% |
港区 | 2,620件 | 25万7,776人 | 1.016% |
台東区 | 2,525件 | 21万2,032人 | 1.191% |
渋谷区 | 3,024件 | 24万1,998人 | 1.250% |
新宿区 | 4,820件 | 34万6,028人 | 1.393% |
中央区 | 2,588件 | 17万475人 | 1.518% |
千代田区 | 2,033件 | 6万6,687人 | 3.049% |
(※)警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」より作成
杉並区は比較的治安が良いエリアであり、暮らしやすいことがわかります。
【杉並区の罪種別犯罪認知件数データ】
内容 |
発生件数が少ないランキング |
犯罪件数 |
ひったくり | 1位 | 1件 |
自動車窃盗 | 3位 | 2件 |
粗暴犯 | 5位 | 145件 |
万引き | 6位 | 210件 |
凶悪犯 | 8位 | 14件 |
車上狙い | 11位 | 42件 |
オートバイ窃盗 | 13位 | 14件 |
自転車窃盗 | 13位 | 739件 |
侵入窃盗 | 15位 | 70件 |
一方、「オートバイ窃盗」「自転車窃盗」などは23区内で下位層に食い込んでしまう年もあり、「侵入窃盗」も15位となっています。
駅前や店舗の駐車場でバイクや自転車が盗まれてしまったり、会社オフィスへの侵入・窃盗であったりするケースもありますが、自宅の防犯対策を万全にしておくのがおすすめです。
門扉を使った防犯対策
門扉は敷地と敷地外を分ける部分に設置するため、門構え次第では「入りにくそう」「入るのが難しそう」という強固な印象を与えることができます。
侵入に時間がかかるイメージになるため、鍵や門のこじ開けに時間がかかりそうだと思われれば諦めにつながる効果も期待できます。
空き巣の下見もしづらく、同時に適度なプライバシーを維持できるためご近所からの視線をカットできるというのも利点です。
一方、完全に外から見えないデザインにしてしまうと、一度侵入されたときに外部の目から侵入犯を守ってしまうことがあります。
デザインや機能性にも十分配慮しながら、門扉の開くスペースや錆び・汚れ対策もしやすい門扉にするのが理想です。
フェンスや塀を使った防犯対策
フェンスや塀は、入りやすさと機能性を兼ね備えた外構デザインとして活用されています。
「フェンスを飛び越えないと入れない」「いざというときに逃げにくい」などの心理を刺激するため空き巣に狙われにくく、わざわざ侵入するメリットを感じさせないため防犯対策として有効です。
ただし、デザインや素材によっては日当たりや通気性が悪くなる場合があるので注意しましょう。
適度に外からの視認性にも優れているスキマのあるフェンスにしたり、素材や高さを計算して家への風遠しを良くするのも大切です。
砂利を使った防犯対策
玄関までのアプローチに防犯砂利を使い、来客や侵入の有無をわかりやすくする方法があります。
防犯砂利は人や車両が踏みしめることで「ザリザリ」「キュッキュッ」と音が鳴るよう作られているため、音を嫌う侵入犯を阻む効果があります。
見た目は普通の砂利と変わらないためデザインを損ねることもなく、飛び石やタイルと併用することも可能です。
子どもが転んで怪我をしたりペットが砂利を口に入れてしまうのが不安なときは、裏口や勝手口などに砂利を使うなど場所を変えてみるのもよいでしょう。
まとめ
防犯カメラや防犯ライトなどを使った防犯対策も有効ですが、そもそも侵入犯が入りにくい外構デザインにすることも可能です。
杉並区は比較的治安の良いエリアですが、万が一のことを考えて対策していたいときは外構工事の際に相談してみましょう。