No.007 受け取った手形の不渡りから債務超過に
2017年12月08日
B to Bの仕事には売掛金の手形がつきものです。「この手形の会社がパンクしたら、うちも数か月にまずくなる」。そう考えて、危なそうな会社との取引は徐々に減らすようにしたのですが、昔からつき合いのある社長のことは人情的にも切ることはできません。
結局、手形の不渡りが発生。ただ、銀行から借りたお金もあったのでなんとかなると思っていました。そんな時に社員の横領事件が発覚、悪いことは重なるものです。もう上場どころではありません。
その頃は5億円くらいの売上があったのですが、2期連続で数千万円の赤字を計上。その結果、帝国データバンクにも債務超過として社名が載り、あちこちから問い合わせが殺到。手のひらを返すような人がどんどん現れました。
「みなさんには迷惑をかけませんから」とは言って回りましたが、自分の中では気持ちが折れていました。それでも「いままで楽しくやらせてもらったからしょうがない。ここは地獄をみよう」と覚悟を決め、人員も整理しました。