No.002 近所の電気工事店を手伝う
2017年12月03日
親や先生からはいろいろ説得されたのですが、結局、1年で中退。籍は1年間ありましたが、学校にはほとんど行っていません。何もやることがないなか、16歳で中型バイクの免許を取得。孤独な尾崎豊を気取って、1人でいろいろな所を走りまわりました。
そんな私を見かねて、顔見知りの近所の電気屋のおじさんが「バイクに乗るのにガソリン代もかかるだろう。オレのところでちょっと働いてみないか」と声をかけてくれました。
その人は空調(エアコン)を取り付ける電気工事がメインの電気屋さん。電気工事関係には電検3種(3種電気主任技術者)というかなり難しい資格があるのですが、一緒に働いてその資格を取ってみないかと言うのです。近所の人なので、おそらく私が中学3年生の時、必死に勉強したのを知っていたのでしょう。
働きながら勉強もしたのですが、とくかく面白くない! 夢は外科医だったので、電気屋にはなんの思い入れもありません。声をかけてくれた恩もあるので1年は我慢しましたが、自分には向いてないと決心がつきました。
それにはお金の問題もあります。向こうは勉強をさせてやっているという気持ちもあったのでしょうが、もらえたのは月に5万円。朝から晩まで必死に働いて5万円です。
1人暮らしもしたかったので、もっとお金が欲しいと思っている時に日給8000円の土建屋のアルバイト募集を目にしました。お金めあてでその土建屋で働いたのが、現在の仕事につながるわけです。