No.001 外科医になる夢の挫折
2017年12月02日
私は子供の数が多い第二次ベビーブーム世代に生まれました。そのため高校受験の時、有名私立高校はかなり狭き門でした。倍率がとても高く、合格できる偏差値に達していても入れるとはかぎらない。そんな状況でした。
私の夢は医者、それも外科医になること。そこで、家庭の事情から許される医学部進学コースのある私立高校を受けました。自分としては受験者の上位50人に入れる自信があったし、中学校から推薦ももらっていました。
当時、自分の中では人生のシミュレーションが出来上がっていました。最強の外科医になって、ブラックジャックみたいに人を助ける！ そのためには、まず目標の高校に入る。そのシミュレーションが大きく狂ってしまったのです。
いまだにその時の受験番号を覚えているほどで、どうして落ちたのかわかりません。結局、滑り止めのような形で入学願書を出した埼玉の県立高校に進んだのですが、入学式当初からほとんど学校には行きませんでした。
中学３年生の１年間は外科医になる夢へ近づくため、勉強漬けの毎日。１年で偏差値を20以上アップさせ、我ながら本当に頑張ったと思います。
それなのに……頭が真っ白な状態におちいりました。
